今月の月画像 その2(花桃です。白・赤・桃とが混然一体となる時、美しさは倍増します・・)。
都内ではソメイヨシノの花は完全に終わっていますが、在庫が沢山あるので・・・。
日 々 の 戯 言
25・04・26
読書感想・ラスプーチンの庭・中山七里著:
冒頭の表題・「黙示」では、幸せに暮らす幼い姉妹が父親を難病で失い、
母親も自殺するという不幸に遭遇していた。そして二人の姉妹は、「復讐を誓う」とあった。
この本の主人公は、犬養隼人(刑事)だ。シリーズ物かも知れない。
犬養の最大の理解者は娘の紗耶香(中学生)だが、難病の腎炎で苦しんでいる。
同じフロアに同じく腎臓病で苦しんでいる庄野祐樹がいた。
しかし、彼は「退院して「民間療法」に切り替えると言って退院してしまった。
しかし、治療の甲斐もなく、彼は死亡した。次に他の所轄で、
同じく民間療法(同一医療(?)施設」で、自殺した夫人がいた。
他の所轄の刑事・明日香も、犬養と同様に不審に思っていた。
その施設の名は、「ナチュラリー」。
捜査本部を設置した警視庁は、犬養と明日香と共に捜査を開始する。
途中、アイドルが「治療不能と言われた難病が「ナチュラリー」の治療で
完全回復したとの喧伝があり、捜査は難航する。
そんな時、「ナチュラリー」の代表・織田豊水が撲殺された。
犬養は、最終的に犯人を逮捕するが、新興宗教への狂信は、
オウム真理教・旧統一教会の例を見るまでもなく非科学的なのだが、信ずる人は多い。
あとがきの解説を行った紀藤弁護士によると、
「空白の30年」にも、繋がるという。貴重な意見だ・・・。
なお、ラスプーチンとは、帝政ロシア末期の祈祷僧。
シベリア・トボリスク県ポクロフスコエ村出身。
奇怪な逸話に彩られた生涯、怪異な容貌から怪僧・怪物などと形容される。