今月の月画像 その3(ネモフィラです)

ヨットハーバーで、海面に映り込んだロー等を撮った写真です・・・。

  

日 々 の 戯 言

 

24・05・21

 

 裁判員制度・裁判員裁判発足から15年:

日本で裁判員制度が発足してから、本日で15年になるという。

いわゆる司法改革の一環として、一般市民を刑事裁判に参加させることで司法への理解や支持を高め、

司法が国民的基盤を持つ狙いもあったという。

誰でもが出来る事ではないかもしれないが、誰もが裁判を通じて社会に責任をもっている、

感覚を高めようとしたことから評判は悪くはなかった(と思う)。しかし近時、問題も出てきたようだ。

先ずは、候補者に選定された人たちだが、誰でもが辞退できるとは言え、辞退率は60%台もあるらしい。

個別の裁判の裁判員を選ぶ手続きの欠席率も上がり、

近年は呼び出された候補者の約30%が欠席しているとの事。このまま推移すると、

「裁判に関心のある人」や「時間に余裕のある人」たちによる制度になりかねない。

勤務先の理解(休暇の取得)が得られないのだろう。

<<<長いので一服します>>>

更に問題となっているのが、裁判員経験者の守秘義務だという。

調べてみると、「その対象となるのは、『評議での有罪・無罪の意見の数』や、『評議の経過』などだが、

裁判の核心部分である」のは事実だ。「話したくても話せない」心情は辛いだろう。

裁判官と裁判員が対等に評議できているかとの、検証も難しいという。

裁判員経験者らでつくる市民グループは、「発言者がだれかを特定しない形でなら評議について

話せるようにすべきだ」と、提言しているとの事。納得感はある。

また、公判前整理手続きも含めて、審理期間の長期化が辞退者増加の要因にもなっているという。 

既に400万人超が裁判員候補者名簿に載ったし、12万人以上が体験しているという。

そして、裁判員裁判で46人に死刑が宣告された。死刑も有罪か無罪かの判断や他の量刑と同様、

裁判官3人と裁判員6人のうち、裁判官1人を含む5人の賛成で決められる。

年齢による制限はないので、一度は経験してみたいのだが、

くじ運は良くないので(多分無理だろう)・・・。